DVDを買ってしまいました。
かなり昔の映画です。
1980年代なんて、随分と昔になりますが、
好きなものはどれだけ時間が経過しても、色褪せないものですね。
学生の時に話題になった映画で、
その時はタイトルが変わってるなぁと思い、見てみました。
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とにかく、画面の美しさに驚きました。
ひとつひとつの画面が、全て絵画のようです。
ひとコマずつを静止画にしてみると、
全て美しい画像になります。
1900年代初頭のイギリス人女性が、
既成概念から解放されていく話です。
というと、なにやら激しい劇的なストーリーのようですが、
なんてことない小さな日常の出来事の中で、
目覚め、自分の気持ちに正直になり、自由になっていく、
そんな話です。
「小さな日常の出来事の中で」というところが、
この映画の魅力ですね。
だからこそ、身近に感じられて、共感できるのだと思います。
結婚と恋愛で揺れる気持ちを整理できない若い女性の様子が
嫌味なく描かれていて、ユーモアもあり、
場面を盛り上げる音楽と背景が、これまたとにかく美しいんですね~
James Ivoryの映画は大好きで、たくさん見ていますが、
ほぼ毎回主人公は女性です。
一貫してテーマは「解放されていく女性」です。
そして、毎回必ず魅了されるのが、美しい背景です。
背景だけでなく、衣装、調度品、音楽などなど、
画面に映る細部まで、妥協のない美しさが表現されています。
James Ivoryについては、あらためて色々書きたいなぁと思っています。
学生の頃に、原書を買って、辞書を引きながら読みました。
今にして思えば、相当に無謀なチャレンジでした。
「若さ」は、いつでも無知で無謀なものですね・・・(恥)
もちろん、その原書はまだ持っています。
ずっと以前からDVDを買いたかったのですが、
値段がなかなか手ごろではなかったため、実現していませんでした。
ところが、こんな値段で再販版が出たものですから、
買わないわけがありません。
ポイントもたまっていたので、タイミングもばっちりでした。
朝から晩まで、DVDつけっぱなしの毎日です。